あたしは25歳くらいの頃、母親に自分がLGBTだというこをカミングアウトした。
母親に告白するのが1番怖かった。
なぜならあたしの1番大切な人間だったから。
もし嫌われたらどうしよう?
理解してもらえなかったらどうしよう?
不安でいっぱいだった。
告白する前に、あまりの緊張で吐きそうになったのを覚えている。
そして、
「お母さん、あたし女の子なんだ。。。」
お母さんはずっと黙っていた。
まず最初にお母さんが言った言葉。
「お前は今まで辛くなかったのか?」
意外だった。
否定の言葉ではなく、心配の言葉。
「生まれてきて、本当に良かったのか?」
とも聞いた。
その時思った。
親ってそういうものなんだ。
まずは、あたしが辛い思いを今までしてきたことを心配するんだと。
自然と涙が流れた。
ほっとしたのと同時に、母の優しさが心に染みた。
自分が、親に嫌われるかもしれないと恐怖心に怯えていたことがバカバカしく思えた。
その後日、母は父にそのことを伝えてくれたのだが、何も言わず父も涙を流していたと母から聞いた。
やはり、あたしの事を心配してたということだった。
あたしは恵まれている。
そんな両親の元に生まれてきたこと。
そして今、ありのままのあたしを優しく受け入れてくれていること。
本当に感謝してます。
これからできるだけの親孝行をしようと思ってます。
ありがとう、
お父さん、お母さん。